トップ考え方もしも車をコンポにして売ったならどうなる?

もしも車をコンポにして売ったならどうなる?



「社会的機能不全」と「個人的ストレス」

 オーディオと同じように、もしも車をコンポにして売ったらどういう問題が起きるでしょう?。エンジン、シャーシー、ボディー、足回り、電子回路等、考えただけでも怖くなってしまいます。恐らく路上には故障車が溢れ、予想出来ないくらいの交通事故続出でしょう。道路はといえば、昼も夜も万年渋滞で、流通が滞り、全ての事が機能不全に陥ってしまうでしょう。でも、オーディオコンポは現実にこうした方法で売られ、個人的な心身のストレスという形になって現れている訳です。


マイナス情報は消費者に届かない

 車もオーディオもメカニズムとしてキチンと動き、機能して初めて楽しめるものです。ただ、オーディオに於いては、特別な事がない限り車と違って命に別状はありません。しかし、私はそれぞれのコンポーネントが上手く機能している例を、殆んどと言っていいほど見かけた事がないのが実情です。作り手や売り手はプラスの情報こそ繰り返し発信しますが、マイナスの情報が消費者に届く事は先ずありません。


バラバラにモノを買えると言うことは、「諸刃の剣」でもある

 だからといって、コンポーネント方式というものを全て否定するものではありません。事実、当の私もその恩恵を受けて毎日音楽を楽しく聴けているわけですから・・・。ただ、ここで私が何を言いたいかといいますと、バラバラに買ったコンポーネントを上手くチームワークを取って、「良い音で鳴らすことが如何に難しいか」という事実を、もう少し真剣に厳しく受け止めて欲しいのです。


自分の体の内部から発する、正直なメッセージ

 それが証拠にどれだけ多くの人達から私が相談を受けるか、その数とそれらの内容からして感じる事です。上手く鳴らせると思って買っても、思いどおりにならない難しさ、「聴いていて頭が痛くなる」、「イライラしてくる」、「全部処分して、いっそミニコンポにしようか?」といった話まで。この様に、御相談下さる方は皆さん決まって感性の豊かな方ばかりです。それ故にもたらす苦しみなのでしょう。自分自身の肉体が、「良い音」、「嫌な音」、というものをハッキリと受け止め、内部からメッセージを発信しているのですね。


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